今回は、“虫歯菌”について、一緒に学びましょう。
 虫歯菌は、糖分を餌にして酸を作り出し、歯の表面(エナメル質)を溶かす(脱灰)ことで虫歯を引き起こす細菌です。生まれたばかりの赤ちゃんには存在せず、主に家族の唾液(食器の共有やキス)を介して感染します。一度感染すると除去することはまず出来ないため、毎日の歯磨き(セルフケア)と、定期的な歯科医院でのでプロケアで菌の活動を抑えることが大切です。

○虫歯菌の主な種類と特徴
ミュータンス菌: 虫歯の主因となる細菌。歯の表面に付着し、プラーク(歯垢)を形成して強い酸を作る。
ソブリヌス菌: ミュータンス菌と同様に酸を作るほか、菌が歯に付着する手助けをする強力な菌。
ラクトバチルス菌: 虫歯の「進行」を助長する菌。表面がツルツルした歯には着きにくいが、他の菌が作った歯垢(プラーク)に定着して虫歯を悪化させる。

○虫歯菌の感染と対策
感染経路: 主に唾液。食器、スプーン、歯ブラシの共有などから移る。
「感染の窓」: 特に生後1歳7ヶ月~2歳7ヶ月の乳歯が生え揃う時期は感染しやすい。

○対策
食事習慣の改善: 糖分(特に砂糖)の摂取を減らす、ダラダラ食べない。
適切なケア: 食後30分以内の歯磨き、歯間ブラシ・フロスの使用でプラークを取り除く。
プロケア: 歯科医院で定期的に歯石・歯垢の除去(クリーニング)を行う。
環境づくり: 唾液の分泌を促す。

初期虫歯であれば唾液の再石灰化作用で修復できる可能性があるため、早期発見・治療が肝要です。

次回は、歯周病原菌についてお話ししてみましょう。